銀行の役員面接試験
私は大学4回生のときに、大手の都市銀行の面接試験を受けました。
私の場合、たまたま大学のゼミが金融関係であったことから、ゼミのOBがほとんど金融機関勤務ということはとても心強かったです。
そのため、先輩を頼っていろいろ話を聞かせてもらうことができていました。
このような経緯から、ある程度自信を持って面接試験に臨むことができたのです。
いきなり役員面接
通常は何段階かに分けて面接試験をクリアしていくのですが、幸い、地元の国立大学出身ということで、いきなり役員面接を受けることになりました。
その銀行は、当時、飛ぶ鳥を落とすような勢いで成長を続け、世間から見れば全ての部門において業界ナンバーワンであるかのように思えるほどの急激な成長を遂げていたのです。
しかし、役員面接に至るまでに、何人もの行員さんから、銀行業界に関するデータを見せてもらう中で、必ずしも全てにおいて業界トップというわけではないことも知りました。
このことがずっと頭の中にありましたので、面接のときには、これを枕にして話をしようと決めていました。
世間話ばかり
役員面接で、何を聞かれるのかなと思っていたのですが、どういうわけか、世間話から始まりました。
そして、私が運動部のキャプテンをしていたことから、その競技の内容や、キャプテンをしていて苦労したこと、学んだことは何かということを、雑談のような中で尋ねられました。
役員面接試験といっても、雰囲気的には落とすための試験という感じではなかったのでちょっと拍子抜けしてしまったのも事実です。
そして、話の最後に尋ねられたのは、この銀行に入ってあなたはどうように頑張りたいと思っていますかという内容でした。
そこで私は、今回、いろいろとお話を伺うまでは、全ての部門においてこの銀行は業界ナンバーワンだと思っていましたが、実はそうではないということをデータで知ることができました。
私はこの銀行に入って、全ての部門において文句なくナンバーワンになるように頑張りたいと思いますと答えました。
こうして、役員面接は10分ほどでも終わりました。
結果的には内定をいただき、現在もやりがいをもって日々働かせてもらっています。