舐めきって臨んだ高校生の初バイト面接
バイトをすでにしているまわりの子や親からはバイトなんだから気楽にいけば大丈夫だよと、言われていました。
私はその言葉をうのみにし、まんまと何も考えることなく、面接へ向かいました。
今なら高校生のあの時の自分を一蹴したいです。
約束の時間の5分前についた私はよし、遅刻もしなかったし、もういけるっしょ-と舐めくさっていました。
平手打ちを食らわしたいです。
奥の倉庫に通され、面接は開始しました。さて、高校ではバイトとか平気なのかという質問に対し、はいと満面の笑みで答えました。嘘ですけど。
この点についてはしっかりとバイト経験者の友に伝授していただいていましたが、なぜその先を伝授してもらわなかったのかと後悔です。
それではあなたの性格を教えてください。・・・!?固まりました。
そそそんなことをきくのかと。
当時の私の無知ぶりがひどすぎたので、自業自得だったと思います。
そうですね・・・ひ、ひとからはよく明るいねと言われます。
張り付いたような笑みでそうかえしました。
ほかには?
というように相手は相槌をうって先を促します。
あとはですね・・積極的、ですかね!
自信のない物言いに店長は顔をしかめたように思いました。
その表情をみるともう冷や汗がとまらず混乱してしまいました。
たかがバイトの面接。
たかが。当時の私にとってはたかがなんてものではありませんでした。
どうしようどうしようと戸惑う私、冷ややかな目を向けてくる店長。
沈黙の続くなか、店長がため息のようなものをはき、続けていいました。
じゃあ、短所はある?と。
なんて心の優しい方であろうと、今なら思います。
えっと・・不器用、です。
なんとか口をひらいたものの絞り出した言葉はすぐにつきました。
それは物をするときにってことかな?
それならーと店長が言い終わる前にこの短所のチョイスは間違えた!と感じた私はいえ、人間関係的にです。
と、いってしまいました。
馬鹿ではないのかと、呆れてことばがでませんよ。
もう、なにをしてるのかと怒りたいです。
物をあつかうのにそこを不器用といってしまうのはやばい、そう感じたのはとっさの判断としてよかったと思いますが人間関係において不器用だなんて。
バイトができないといっているようなものでした。
そう、なんだ。僕は物を扱ったり作ったりするのは不器用なんだけど、人間関係的にか。
たとえば?と聞きかえしました。
何てことでしょう。
このバイトにおいて物理的に不器用でもまるで障害などなかったのでした。
もうそこからの記憶はあいまいでした。
必死にしゃべりましたが多分、店長はあきれ顔できいていたことでしょう。
こんな私が就職難の今、どうやって面接を切り抜けていくのか。
お楽しみに。
きっと笑えないエピソードが発掘されること間違いなしですね。