ある会社で書物のスキャンをする派遣の仕事
私は以前派遣社員として、ある会社で書物のスキャンをする仕事をしていました。
その会社は、東京の立地の良い場所に自社ビルがあり、見た目は大きい会社で、創立は比較的最近の新しいベンチャー企業でした。
朝から晩まで単純作業
仕事内容は、朝から晩まで、莫大な数の古い書物を、1ページずつひたすらスキャナーにかけてAccessで情報を入力し、保存して行くという作業でした。
その書物は、大変古いもので、紙媒体ですから損傷も激しく、扱いが大変難しかったです。
ちょっと手が滑っただけでもすぐ壊れてしまうような感じで、かなり神経を使いました。
また、スキャンの繰り返しとデータ入力の単純作業を朝から晩まで続けるのは、かなり飽きる作業でした。
時々ページを間違って入れてしまったり、データ入力を間違ったりして何個かそのままずれてしまって、作業を無駄にしてしまうこともありました。
そのたびに直して、また1からやり直して繰り返すというのは、心が折れそうになりました。
日雇いなので入れ替わりが激しい
その会社は、日雇い派遣として、毎日新しい人が作業をしに来ていて、作業歴の長い人が先導となって指導をしていました。
1日きただけで辞めてしまう人も多いので、毎日新しい人に何回も同じ説明をして、という作業も、どうせ明日はこないんだろうと思うととてもむなしくなりました。
正社員と派遣社員の隔たり
正社員の人たちはやけに上から目線で、派遣の人たちと関わろうとしないし、何か聞いてもはぐらかされたり、かといって自己判断でしていると怒られたりすることもありました。
正社員と派遣社員の隔たりがとても厚くて、人間関係もやりずらく、ストレスばかりたまりました。
一人一人のノルマは無かったのですが、納期が決まっていたのでそれまでに完成させなければならず、しかし到底終わりそうもないということで、また次々新しい派遣を入れるのですが、派遣の質が作業をするレベルに達していないと、パソコンの使い方から1から教えなければならず、自分の作業もできないとなって、本当にイライラさせられました。
なんとか頑張って務めましたが、給料をごまかされてもう嫌になり、1ヶ月くらいで辞めました。