ピッキングといわれる作業は最悪でした
大阪の南港にある物流センターで働いた時の話です。
非常に広い倉庫内を歩き回り、注文された伝票どおりに商品をそろえてくる、いわゆるピッキングといわれる作業でした。主に文房具を扱っていました。
台車と呼ばれる、スーパーで買い物かごを載せるカートのような、ただし、かごは三段積みのものを使って商品をピッキングしていました。
特に女性の私には重労働
とにかく広大な倉庫内を一日中歩きっぱなしです。
勤めて最初の数日は帰りには、ひざが笑う状態でした。
さらに、商品が非常に重いです。
一応かごの中身は20kg以下になるように設定されていますが、20kgって重いです。
文房具といってもノート100冊とか、棚から取り出すだけでも重労働です。
棚の中が品切れの場合、棚の上に在庫があるので脚立を使って在庫のダンボールを下ろすのですが、重い場合は男の人に頼んで、と言われているものの、そもそも男の人が少ないし、仕事は急ぐように言われてるし、結局自分で重いダンボールを危なっかしくよろよろしながら下ろすこともよくありました。
また、ピッキングの終わったかごを検品のレーンに載せるのですが、一番低い位置のかごを持ち上げるのは腰が折れそうでした。
私を含め女性の多い職場ですが、みんな汗だくでした。
さらに、どれだけ仕事をこなしたかを毎週職場に貼りだされ、もっと早く、伝票をどんどんこなすようはっぱをかけられました。
一時間にこれだけの仕事をこなせ、みたいな目標を正社員の男の人から言われるのですが、みんな、「やれるかどうか自分がやってみたらいいいのに」っと言っていました。
たとえ男の人でも、一時間だけならともかく一日を通してこなせるような目標ではありませんでした。
能率の悪い人は辞めさせられていた
何百人もの派遣が働いている職場でしたが、あきらかに能率の悪い人はいつの間にかいなくなっていました。どんどん新人を入れ、仕事のできない人は切っていくという感じでした。
ある時には、赤字が重なったんでしょうか、一度に数十人切られたこともあります。
その時はさすがに切られた人たちが団結して組合を作って抗議したようです。
結局足が痛くてその職場を辞めました。
辞めるときにはしつこく、足が痛いのは仕事のせいか?
みたいなことを聞かれましたが、おそらく労災を恐れて聞いてきたんだと思います。
私はとにかく辞めたかったので、仕事のせいではないと言って辞めました。
派遣会社の人たちは派遣先の正社員の人たちのいうことばかり聞いていて何もかばってくれません。
最悪な職場でした。