アイスクリームの試食販売のデモンストレーション
長年勤めていた医院をやめることになり、給料のよい派遣の仕事に切り替えることに。目に留まったのが試食販売のデモンストレーションの仕事でした。
声が大きく、接客が大好きだった私は迷いなく応募し、登録会場でそのまま採用されることになりました。
登録会の最中に、何やら上司が慌てた様子。
明日の仕事に欠員が出てどうしても何とかしなければならないとのことです。
ひそひそと話をした後上司がやってきて「明日仕事できない?」と聞かれました。
どうしても用事があったので断るも、何の用事があるのかとかなりしつこく聞かれ…結局行く羽目に。
声出しの練習と商品の暗記
しかもそれから数時間待たされ、その日は夜中まで怒鳴られながらの声出し練習、そして商品の暗記でした。
その時は気づいていなかったのですが、翌日の勤務先は自宅から2時間も離れたところにあるスーパーマーケット。
夜中までの練習で疲れているうえに、次の日使うものを購入し、準備しなければいけません。
かなりの負担でした。
デモンストレーション当日、勤務地のスーパーでこれがまた体力勝負。
体が冷え切ってしまう
その日はアイスクリームを売ることになっていたのですが、冷凍庫の前に8時間立ちっぱなしな上、商品が足りなくなったらこれまた冷え切った冷凍倉庫へ向かって重い商品ダンボールを一人で運び出さなければいけません。
商品売り場に戻っても、また冷凍庫に手を入れたり出したりしているので体全体が冷え切ってしまい、身震いするくらいになっていました。
そんな中、笑顔で大声での接客はかなり体に負担できつかったです。
休憩時間は1時間あるのですが、その間にも売り上げた個数を数えて事務所に報告しなければいけないので実際にゆっくり休める時間は20分ほどしかないのです。
仕事を終えるころには体は冷え切ってへとへとになっていました。
時給が良くても割に合わない
仕事を終えてもまだまだレポートをまとめて事務所に電話し、最終報告を提出しなければならないのです。
それから2時間かけての帰宅。
いくら時給が良くても、結局練習や通勤、レポートまとめに報告の時間を含めると大したお給料ではないことに気づきました。
その後何度かそちらでの仕事をさせていただきましたが、結局定職が見つかってからはもう縁を切ってしまいました。
その会社は常に人員不足らしい
ただその会社は常に人員不足に悩まされているらしく、仕事を引き受けてくれないかとしつこく電話してきます…いっそのこと着信拒否にしようかと思うくらいですが、今のところは無視しています。
いくら時給が良い仕事でも、全体的なバランスなども考えなくてはいけないなということを学んだ良い機会でした。
試食販売の仕事はよほどのことがない限りもうやりません。