SE (WEB系システム開発)を派遣社員として5年間経験した感想
SE (WEB系システム開発)のお仕事を5年間、派遣社員として経験したK.Hさん(男性49歳)。
K.Hさんが体験したSEの仕事内容
期間の定め有りで客先に常駐して、現場リーダーの指示の元で、プログラミングやテストを行う仕事です。
IT業界の派遣の場合、その仕事を行うスキルを持った人を集める必要がありますから、仕事の内容が「テスト」なのか、プログラムを作る「開発」なのか、仕様書を作る「設計」なのかは事前に知らされます。
しかし、事前情報と現場で要求される仕事内容は、必ずしも一致しません。
また、いいかげんな人は、経歴を詐称して現場入りして来ますので、かなり混沌とした状態で作業する事になります。
人が欲しい、と言う事は、スケジュール通りに「進んでいない」と言う事なので、楽な仕事というのはあり得ません。
手が早く、他人の面倒も見れて、客の要望に応じて何でもこなせる人が重宝されます。
今もシステム開発の仕事を続けていますか?
辞めました。やはり、体力的にキツくなって来たためです。自分くらいの年齢まで、この業界で粘る人は少ないので、仕事をもらっていた会社からはかなり残念がって貰いましたが。
SE (WEB系システム開発)を5年間体験した感想
やはり、「ダメだ」と誰もが諦めて、嫌々作業をしている状況を、ひっくり返すのは満足感が大きいです。
大げさに言えば「不可能を可能にする」楽しさでしょうか。
開発の手法を変えたり、人員の配置を変えたり、陰で暗躍して、生産性を上げていくワケですね。
たいていの人は、自分よりは年下ですから、「現場で使える技を教えてあげるよ」という触れ込みで、効率が良い方向へ引っ張ってしまうワケです。
次第に計画したスケジュールに追いついて、精神的な余裕が出ると、青い顔をしていた若い子達も自信が出てきます。
積極的に仕事に関わる様になると、自然とリーダー役が生まれたりで、良い循環が始まる事になります。
まぁ、何をやっても、自分は派遣の人間で、給与や役職と言った形で評価を受ける事は無いワケですが、「現場で役に立つ」と言うのは、自分にとって重要な事です。
これからSE (WEB系システム開発)の仕事をしたいと思っている方へ
IT業界は、実は職人芸の世界で、属人的な要素が強いです。
「一人で行う開発」と言うのは、まずあり得ませんから、コミュニケーション能力が必須となります。
プログラマだから、誰とも話さずにキーボードを打っていれば良い、と言うのは誤解なワケです。
結局、仕事は一人でやるものではなく、チームが協力して行うものです。
どんな現場であっても「優秀なプログラマ」ではなく、「チームの一員として働いてくれる人」を欲しているワケです。
仕事なんて、やっているうちにできる様になります。
それ以前に、チームのメンバーとして「受け入れられる事」が大事です。
別に、誰彼構わず話しかけたりする必要はありませんが、必要なやりとりは確実に行う事が重要です。