不動産屋の事務、総務、経理のお仕事を正社員として経験したT.Sさん
約20年間、不動産屋の事務、総務、経理のお仕事を正社員として経験したT.Sさん(女性47歳)。
T.Sさんが体験した不動産屋の事務の仕事内容
来店した賃貸のお客様を物件にご案内して、気に入ってもらえたらご契約の説明をし、ご契約の手続きからご入居時の必要事項の説明、契約金の受領。
家主様への契約書類の送付と契約金の送付、ご解約時には、解約の立ち会いから修繕の手配及び敷金残金のお客様への返金。
不動産ご希望のお客様には、販売図面の送付、メールでのやりとりから来社日の予約、売買の契約書、重要事項説明書の作成、自社物件なら委任状、登記原因証明、登記申請書の作成。
ローン使用のお客様には、銀行との折衝や金消契約時の同行、残金の受領、司法書士の手配等。
経理面では、日常の雑費の支払いから毎月々の請求書の届いている代金の支払いから帳簿つけまでをし、決算時には、まとめて税理士に渡すまでをしていました。
今も不動産屋の仕事を続けていますか?
今年の4月に退社しました。
家族に具合の悪くなったものがでて、入院ができなかったので、家で見ていないといけなかったため辞めました。
不動産屋の事務の仕事を20年間やってみた感想
楽しかったことというより、嬉しかったことは いろいろな人と知り合えて、お客様ですがお友達のように親しくなり、今では家族ぐるみでおつきあいさせていただけている様な友人ができたことです。
会社を辞めた時も 突然だったので、誰にも連絡できず家での介護についたのですが、会社にいると思って連絡をくれた数名の友人(元はお客様)から携帯に連絡があり、「頑張ってね」とか「何か必要な時は言ってね」というお言葉をいただいて、とても嬉しく感じました。
苦しかったことは、ノルマはなかったのですが、個人経営の不動産屋でしたので営業成績がかんばしくないと社長の機嫌が悪く、些細なことで怒鳴られたり、最初から無理だとわかっているようなローンを付けてこい!とか何度も言われたことです。
これから不動産屋の事務の仕事をしたいと思っている方へ
不動産営業は、向き不向きがあると思います。これは努力で何とかなるものではなく、天性とか感性の問題だと私は思います。
自身のアンテナを常にフル回転させ、いろいろなところから多種多様な情報を仕入れ、お客様との会話にメリハリをつけることが必要だと思います。
売っていく商品が 普通の一時的な商品ではなく、購入される方のほとんどが一生の住家として購入されますので、会社があり続ける限り、その会社に勤める限りずぅ~っと長い期間のお付き合いとなります。
最初の印象と 話した内容がお客様の心には ずっと残っていることがほとんどなので、第一印象をよくすることが第一です。
そして、できない事は出来ない! ダメなものはダメ!と、きっぱり言えないと後々 後悔することになります。