紹介予定派遣は良いことばかりとは限らない?
紹介予定派遣の求人数が増え続けていると言われています。
このお話、本当なのでしょうか。
紹介予定派遣とは?
派遣先企業へ社員登用があることを前提に働く派遣です。
派遣期間は最長6ヶ月でこの期間が終わったあとに双方の合意があれば派遣先企業の社員になることができます。
通常の就職活動では難易度が高そうな会社での就業チャンスがあるのもメリットです。
派遣切り問題以降、紹介予定派遣件数は増えつつあります
特に体力のある大手企業は紹介予定派遣からの社員登用の数を増やしていますので、派遣期間を経て業界最大手とも言える企業で働くことも夢ではありません。
ただ、いくつか考えないといけない問題もあります。
1.正社員とは限らない
紹介予定派遣からの社員登用は正社員とは限りません。多くの場合、契約社員と言われています。
契約社員の可能性でも良いならエントリーしても良いと思いますが、目指すところは正社員なのであれば、その案件を見送る勇気も必要です。
専門26種で働いている方は特に注意が必要です。
これまでは働ける年数に決まりがなかったので少しのんびり構えていても、気持ちと収入に余裕があったかもしれませんが2015年4月以降は同じ会社で働ける期間は最長3年になります。
つまり、専門職の方でも3年をメドにある意味転職しないといけなくなるのです。
正社員案件を待つのか?契約社員だけど給与は悪くない紹介予定派遣権案件を受けるのか?迷うところです。
2.派遣登用自体が難関
自社の社員にするかもしれない人材選びなので、一般の派遣スタッフ採用よりは敷居が高くなる傾向にあります。
履歴書と職務経歴書の提出があり、顔合わせも面接のような厳しさを感じることがあるようです。
紹介予定派遣のスカウトがきたら?
飛びつく前に、契約社員が決定している案件なのか、正社員登用の可能性もある案件なのかを確認しましょう。
契約社員の可能性しかない場合、働ける期間が決まっているのかどうかも確認が必要です。
ベストなのは、紹介予定派遣からの正社員登用ですが、そうとんとん拍子に行くとも限りませんよね。
今の自分にとって必要なことと、3年後・5年後・10年後の自分が望むライフスタイルを考えながら決めていきましょう。
直接雇用の契約社員とはいえ、契約を更新しない権利は自分にも企業にもあります。
紹介予定派遣にエントリーするなら、数年後の見通しを立てておくことが重要です。