派遣切りの事例から考える派遣としての働き方
派遣スタッフという働き方は、もはや日本でも当たり前になっています。
2014年7月15日に発表された「国民生活基礎調査の概況」によると、非正規雇用で働いている人の割合は、男性21%・女性58%と出ています。
上場企業で働く職員のうち、6割が派遣というところもあるくらい、派遣スタッフは無くてはならない存在となっているようです。
派遣切り捨ての時代は終わる?
派遣にマイナスのイメージがあったのは周知の事実。
いちばん問題になったのは派遣切りと呼ばれる契約打ち切りです。
不況により派遣スタッフを使用する企業の体力が無くなり、契約を更新せずに終了させたり、派遣スタッフが派遣会社から一方的に解雇された派遣切りはまだ記憶にあるのではないでしょうか。
最もダメージを受けたのは自動車などの製造業。
大規模な派遣切りが社会的問題になりました。
契約を更新しない・派遣スタッフを解雇することは不当ではないが
派遣スタッフは契約で働くものなので、この契約期間満了後に契約を更新しないことは問題ではありません。
派遣会社が派遣スタッフの雇用を打ち切ることも法的な問題はありませんでした。
ただし、切ることを見越してわざと契約期間を短くしておいた所謂ブラック企業も多く、こういった企業をマスコミがこぞって取り上げたことから、製造業を中心とした派遣スタッフの厳しい実情が浮き彫りになりました。
大量派遣切りが行われた時期に職を失った人は14万人と言われています。
しかし、この数字は政府が把握している分だけです。
実際に派遣切りにあった人数はもっと多いものと思われます。
現在の派遣事情
派遣切り問題が収拾してから、大手企業を中心に派遣スタッフに対する待遇の改善が行われています。具体的には、派遣としての試用期間終了後に契約社員として直接雇用するなどです。
そして、事務などの一般職やコールセンタースタッフなどに正社員を雇用する会社は減ってきています。この分野においては、今後も派遣スタッフの募集が行われるものと思います。
派遣スタッフの闇をご紹介しましたが…
今回は、派遣のネガティブな部分にスポットを当ててご紹介しましたが、もちろん悪いことばかりではありません。
自由度の高い就業スタイルを活用している女性も多いですし、派遣会社のスキルアップ制度や時間通りに仕事が終わることを利用して腕を磨き、希望の職種に正社員登用された人もいます。
今派遣として働いている方は、派遣元のスキルアップシステムをもう一度見直してみて下さい。
あなたの人生を一変させるようなことが見つかるかもしれませんよ!