小中学生向けの学習塾講師。高時給なのに辞めた理由
小中学生向けの学習塾の講師を約1年間アルバイトとして働いていましたが、授業以外の業務には時給が発生しないので辞めました(MA25歳女性)。
学習塾講師の業務内容
個別指導が売りの個人経営学習塾の講師でした。
自分の両脇に生徒を座らせて、一時間あたり1500円という額で学校の宿題を指導したり、テスト対策や受験対策をしたりといった仕事でした。
そもそも1時間じっと座っていることが難しいような子達だったので、学校生活の悩みを聞くだけの日もありました。
その他にも塾オリジナルで作っていたテスト対策教材の編纂のお手伝いや、時折開催される塾での模試イベントの採点官の仕事、自分の受け持った生徒の進路相談や、授業のない日に集められて集団授業の練習会もしていました。
自分の通っていた大手予備校の教材を提出したり、使っていた参考書を生徒に貸しだしてやり、一緒に解いたりもしていました。
時給1500円だけど、実質は700円
その塾には社員の先生も5人ほどおられたのですが、どの先生も文系出身ということで、理系の大学生だったわたしともう一人の先生に理系の授業が集中していました。
毎日のように出勤し、数学や化学を教え、全ての授業について報告書を記入して、生徒の進路相談を聞いて…。
アルバイトにもかかわらず午前様になることもよくありました。
時給1500円と一見高時給なのですが、この時給は授業をやっている間にしかつきません。
つまり、教材作りや事務作業、採点や生徒との相談をしている間は無給で働いていたのです。
多分実時給は700円にも満たなかったのではないかと思います。
おまけに、いつもいつも勉強していなければならず…。
本業の学生が手に付かないほどでした。
事務作業中にも時給が発生する学習塾に入るべき
個別指導の講師は忍耐が必要です。
勉強なんて大っ嫌い、なんでやらなきゃいけないの?という子供達の相手が仕事ですから、とにかく根気づよくいてあげてください。
また、そういった生徒の親御さんはかなりの強敵です。
塾への期待度が高いためか、成績が上がらないとすぐに文句を言いに来ます。
アルバイトの先生をそうしたクレームから守ってくれる塾を慎重に選ぶことをオススメします。
また、事務作業中にも少なくても時給が発生するようなところでないと本当に辛くなると思います。
こういった条件をはじめにきちんと確認しておくのが肝要です。
経験から塾講師はあまりオススメできませんが、少なくとも先生たちの得意分野にムラがない大手というのが最低条件だと思います。