夜逃げの後の清掃業の仕事は2度とやりたくないYK(40歳女性)
マスクをしていても吐き気がこみ上げてきたこともあります。夜逃げの後の清掃業の仕事は2度とやりたくありません。パートで二年三か月続けましたが辞めました(YK40歳女性)。
主に賃貸マンションの退去後の清掃でした
主に賃貸マンションの退去後の清掃です。
普段は問題ないんですが、たまに夜逃げなど特殊な事情がある場合の清掃依頼があります。
持ち物もほとんどすべて置き去りの場合もあり、大型の荷物は男性陣が運び出しますが、小型の物や残置物の分別、清掃は主に女性が行っていました。
まずそれぞれの部屋ごとに役割を決め、テレビなどすぐに撤去できるものからどんどん外へ運び出していきます。
箪笥や衣装箱などの中の物は、中身を確認しながら廃棄するものと保存するものに分けていきます。分けたものからまた次々運び出します。
大方運び出しが終わったら部屋のクリーニングに入ります。掃除機、洗剤を用いての洗浄、仕上げにワックスをかけて終了します。
夜逃げの後の清掃業を2度とやりたくない理由
普通の退去後の清掃は問題ないんですが、複雑な事情があって逃げた部屋なんかは精神的に参ります。
赴く前に、保存しなくてはいけない物の説明を聞くのですが、その時大体の事情も聴きます。
現場に付いてみると長い間放置されていた部屋では部屋中ダニだらけだったり、冷蔵庫の中には放置された食品が発酵して破裂していたりします。
棚を動かすと、裏側には虫の卵がびっしりという事もありました。
基本的にすべて手作業で行うので、マスクをしていても吐き気がこみ上げてきたこともあります。
確認しながら行うので、ひとつひとつ手で確認しながらなので、デリケートな人はすぐにやめていきました。
ですが一番こたえて、辞めようと決意したのは一家離散した現場の状況を見た時です。
同じくらいの子どもがいたので、耐えられませんでした。
夜逃げの後の清掃の仕事をこれから行う予定の方へアドバイス
時間が短く体が疲れない割には高級であることが多いですし、掃除のテクニックも身に付きます。
またチームで仕事を行うことが多いので、すぐにメンバーと仲良くなれて打ち解けやすいというメリットがあります。
普段テレビの中でしか見ないような、予想外の他人の生活の一部を目の当たりにするという点では好奇心が強い人にもお勧めです。
潔癖症の人や、精神的にデリケートな人、家に帰ってすぐお風呂に入れない環境の人は、一度考えてからの方が良いと思います。
逆に仕事としてすっぱり割り切れる人、どんな状況でもたじろがない人、きれいにするのが好きな人などにはお勧めの職だと思います。
仕事としては達成感もあり、やりがいのある職だとおもいました。