「一般派遣」と「特定派遣」
派遣と一言でくくっても、実は違いがあります。
一般派遣
「一般派遣」は派遣会社に登録し、派遣先との契約をして就業する働き方のことです。
その名の通り、一般的にイメージされる派遣社員とは一般派遣のことを指します。
契約期間を設け、主に時給や日給にて給料が支払われる仕組みになっています。
間口は広く、高いスキルがなくても就業しやすいのが特徴です。
特定派遣
もう一つの「特定派遣」とは、派遣会社に雇用されるという就業形態です。
派遣元の正社員、または契約社員として雇用され、業務は派遣先会社にて行うという就業形態です。
特に高い技術や資格を要する場合に多く、派遣社員とはいうものの、一般的な派遣社員とは異なります。
主にエンジニアなどの理系技術を必要とする場合が多く、世間の認知度も高くはないでしょう。
もちろん正社員として雇用契約を結ぶため、厳しい採用試験を設けられたり、責任ある業務を任されることもあります。
そのかわり、一般派遣と比べ、安定した収入を得ることができます。
一般派遣の中にも専門技能を用いた仕事はありますので、期間を区切りたい、仕事をセーブしたいという方は、特定派遣と一般派遣の両方から、条件を照らし合わせて仕事を探してみるのもいいでしょう。
また、一般型派遣を「登録型派遣」、特定派遣を「常用型派遣」という呼び方をすることもあります。
2種類ある一般派遣の業務
一般派遣の業務については2種類あります。
派遣の中でよく聞かれる単語に「26業務」があります。
これは政令26業務、専門26業務などと呼ばれるもので、労働者派遣を行うことのできる26種類の業務を言います。
主にシステム、翻訳などの専門的知識を要するものや、OA機器操作やファイリングなどの経験を問われるものまで幅広くあります。
「自由化業務」は製造、営業、販売などの業務がこれに該当します。
この二つの業務は期間の制限であり、自由化業務には3年の上限があります。
2015年にはこの業務の区分けを廃止し、期間についても変更しようとする動きがあります。
紹介予定派遣
「紹介予定派遣」とは派遣社員として入社し、一定期間を過ぎると正社員として雇用される契約です。
派遣先会社の会社が正社員として迎え入れることを前提に、まずは派遣契約を結びます。
契約満了後に派遣会社を間に挟みながら派遣先と相談し、合意があれば正規雇用となります。
紹介予定派遣については、最初から求人情報に提示されています。
正規雇用後の年収や待遇についても、あらかじめ知ることもできますし、派遣会社を挟んで聞きにくいことも確認ができるので安心です。
転職活動時に正社員を希望する人も、この紹介予定派遣を利用するのも手です。