派遣会社は業界の裏表全てをスタッフに伝えるわけではない
基本的に、派遣会社は派遣業界の裏表全てをスタッフに伝えるわけではありません。
派遣で働いていても知らない人が多い、派遣スタッフのメリットとデメリットをご紹介します。
派遣には退職金がない、ボーナスもない
派遣スタッフに無いものの代表、それが退職金とボーナスです。
交通費が支給されないこともあります。
案件やあなたのスキルによって交通費の一部負担などもありますが、原則出ないものと思っておいて下さい。
派遣は基本的に時給なので、お盆休みやお正月などカレンダー休みが多いときには報酬が下がることになります。
時給が高めに設定されていることが多い派遣ですが、計画的にお金を使わないと困ってしまうことに。
希望どおりの仕事にすぐに就けるとは限らない
どんなに希望しても、あなたの条件に合う仕事がすぐに見つかるとは限りません。
任期満了で退社した後に、継続して次の仕事ができるとも限りません。
案件紹介を待っている間は自宅待機。
もちろん自分で他の案件を探すのはOKですが、面談後の返答待ちの間に他の面談を受けることはタブーです。
これをやってしまうと、派遣会社からオファーをもらえなくなることもあります。
面談の返事を待つことを指示されたら、いつまでに返答がもらえるのかを忘れずに確認しましょう。
契約外の仕事はできない
ある意味メリットでもあるのですが、いろいろな業務を覚えたい方にとって足枷になるのが契約外の仕事ができないことです。
派遣先企業によっては、この線引きをとても厳しく設定していることもあります。
逆に契約外の仕事を指示されたら、引き受けずに派遣元に相談して下さい。
引き受けた後にトラブルに発展したらとてもややこしいことになってしまいます。
常に相談相手がいるのが派遣の良いところ
派遣でも正社員でも、仕事の相談相手を間違ってしまうと自分が苦労することになってしまうもの。苦い経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
派遣スタッフは、面倒な交渉などを派遣会社にお願いすることができます。
派遣先での問題や契約と業務内容との差異は、派遣先企業には言わず、派遣元に話してください。
派遣先でのトラブルを誰にも相談できずに、最後の最後に派遣元の営業さんに話して、契約更新をせずにその現場から撤退することになった女性がいます。
申し訳なく思った女性が派遣元に謝ったところ、営業さんから「申し訳ないのは気づいてあげられなかった自分です」と逆にお詫びされて、すぐに違う案件を紹介してくれたそうです。
派遣会社の営業さんは派遣スタッフの味方でもあり、会社間を繋ぐ交渉人でもあります。
トラブルを派遣会社に相談しても、何も対応してもらえないようでしたら、思い切って違う派遣会社に登録するのもひとつの方法です。
派遣には、どうしても目をつぶらないといけないデメリットもありますが、頼れるものは全部頼って、派遣制度を使いこなしていきましょう。