月給15万円の「ゆるい就職」
2014年9月に話題になった「ゆるい就職」をご存知でしょうか?
月給15万円の派遣・契約社員案件なのですが、このゆるい就職の説明会に参加希望者が群がっていたのだとか。
しかもその中には、東大生・京大生といった面々も駆けつけていました。
決して高いとは言えない月給なのに、どこに魅力があるのでしょうか?
ゆるい就職とは?
ゆるい就職は人材派遣・紹介業を営んでいる(株)ビー・スタイルが試みている就業スタイルで、日本において初めて行われる就業スタイルです。
主な特徴
休日:週休4日
対象者:新卒~25歳ぐらいまで
就業形態:人材派遣・契約社員
希望する人物像:未来志向の若者
ゆるい就職についての説明会を開催したところ、定員の80名を大きく上回って360人の応募者がいたのだそうです。
一見、アルバイトのようにも思えるこの働き方のどんなところが魅力なのでしょうか。
なぜゆるい就職にスポットが当たっているのか?
現在の日本においては、週休2日フルタイムで働くことがスタンダードですが、仕事内容によっては、働く時間を減らしても業務をこなすことができる部署も少なからずあります。
企業側は無駄な人件費を減らし、働く方は自分の時間が増えることが大きなメリット。
少しずつ景気が回復してきている中で、実は既に人材不足が起こっている業界もあります。
企業は様々な手段で人材確保を行っていますが、賃金アップや福利厚生には限界があります。
そこで見直したのが、就業スタイルそのもの。
企業にとっては、短期集中で働いてもらえる、払う賃金を抑えられるメリットがあり、働く方にも時間を有効に使えるというメリットがあります。
給与面さえ納得できれば面白い試みだとは思いますが、良いことばかりではないようです。
ゆるい就職は使いこなすもの。使われないで
とにかく勤務日数が少ないゆるい就職ですから、ヘタするとズルズルと流されてしまうことに。
ゆるい就職に都合良く使われるのではなく使いこなして、自分にも会社にも社会にも有益な働き方を行う必要があります。
自分の将来をしっかり考えて
今後、こういった働き方での派遣スタッフ募集は増えると思います。
ゆるい就職で収入を得つつ空き時間を有効に使うことを選択するのか、一般派遣としてフルタイムで働き、スキルを磨きながらステップアップするのか、どちらが正しいということはありません。
しかし目標や夢が無いままゆるい就職を行ってしまうと、のちのち困るのは自分…ということになりそうです。