すぐに仕事を辞めても良いケース
「石の上にも3年」という諺は仕事で辛いことがあっても続けることの意味を教えてくれる言葉としてよく使われます。
これについては派遣であろうが正社員であろうが変わりはありません。
しかしすぐに仕事を辞めた方がいい事例があるのも事実であり、その時は潔く辞める決断も必要です。
と言っても一度始めた仕事をすぐに辞めることはなかなか勇気がいります。
そこで始めたばかりでも辞めていい事例をいくつか示してみましょう。
給与が異なる
試用期間などを除き事前に提示された給与が支払われない時は派遣会社や派遣先企業がスタッフに対し不誠実であることが推測されます。
同時に法律にも抵触しかねない行為であるのでこうした事実がある場合は躊躇うことなく辞めるべきです。
条件が異なる
働き始めると交通費支給となっていたのに支給されない、残業が事前に説明があったよりも格段に多いというようなことも起こり得ます。
求人票や契約書に記載があった条件と実際の状況が異なる場合もすぐに辞めることを考える要因の一つです。
一度不利な状況を容認してしまうと先々まで適用されかねないので、条件と相違があると判明したら辞めることも考えましょう。
希望していた時間や場所に就業できない
特に交代制を採用する企業だと時間帯や場所によって急に人手不足になることがあります。
その場合契約書の記載などを変更せず派遣先企業の判断で異なる時間帯や場所で就業を依頼されることが少なくありません。
数回程度なら耐えられるかもしれませんが、中には欠員補充などを行わず恒常的に時間を変更する企業もあります。
希望以外の時間帯で働くことが長引きそうだと感じたら早々にその職場での仕事を遠慮するのも大切と言えます。
仕事をすぐ辞めてしまうと「我慢がない」などと外部から指摘されるかもしれません。
しかし当初説明のあった就労環境とあまりにかけ離れた勤務は自分の身体やモチベーションに影響し思うように働けなくなる可能性があります。
故に無理して長期間勤め上げるよりも短期で辞めてしまう方が好都合であることもあります。
もし働き方に違和感があればまずは派遣会社と派遣先企業に相談してみることが不可欠です。
それでも改善しない場合、もしくは事態が複雑になってくる場合はきっぱりと契約を打ち切る勇気が大切です。
事態が長引いてしまうと不利な状況で働く時間も長期化してしまい不利益をこうむることになってしまいます。
そうなるよりは気持ちを切り替え新しい仕事を探す方が望ましいと言えるでしょう。