自己都合退職の手順
どんな仕事も長く続けることができることが望ましいですが、特定の事情により辞めざるを得ない場合があります。
このような自分自身の都合により退職を申し出ることは自己都合退職と呼ばれています。
派遣社員の場合でも派遣先を自分から退職する旨を所属する派遣会社に伝えたり契約の更新を断ったりすれば自己都合退職となります。
ここで注意したいのが辞め方であり、円満に退職するためにも決められた方法に則り辞めることが大切です。一般的な退職の手順について説明しましょう。
退職の申し出は派遣元に約1ヶ月前から
退職することを決めたらその旨を所属する派遣会社に伝える必要があります。
できるだけ早いうちに連絡しておくのが望ましいですが、大体約1ヶ月までには伝えておくのが良いと言えます。
自分が辞めることにより派遣先の人員に欠員が出るので、その調整を円滑に行うためにも長い期間がある方が派遣会社と派遣先にとって都合がよいからです。
特に契約期間の途中で辞める場合は可能な限り早めに申し出ることがトラブルを避けることにつながります。
貸与された物品を返す
ロッカーの鍵や制服、名札など貸与されたものは返却する必要があります。
もし派遣元と派遣先それぞれから貸与されたものがあればそれぞれの支給元に返却することが一般的です。
また制服などはクリーニングに出してから返却するといった指定がある場合も少なくありません。何をどのようにして返却するかは事前に派遣会社に聞いておくことが最善です。
引継ぎ
自分が退職した後は所属していた部門に誰かが後任として配属される可能性があります。
もし配属する人が決まっていれば抱えている作業や注意事項と言った個別の事項を引き継いでおくことが望ましいと言えます。
自分が辞めた後も作業が滞らないよう細かな注意点も漏らさず伝えるようにし、必要であれば文書や図などで説明するのも効果的です。
また上長の許可を得て退職までの一定期間の間に一緒に作業して慣れてもらうことも有効な方法の一つです。
退職するとなると再就職先や就職活動などで頭がいっぱいになりがちです。
そのため派遣先での退職までにかかる必要な手続きをしっかりと履行できないことが発生したりします。
それは後々にトラブルになりかねず、場合によっては派遣元の信用を落としてしまうことにつながってしまいます。
こうしたことを避けるためにも退職する際は前もって計画を立て一つ一つの手順を確実に履行していくよう心がけることが求められます。