雇用の安定はいいが、転勤など断れない正社員
雇用の安定や手厚い待遇
派遣社員から見た場合の正社員のメリットは、なんと言っても雇用の安定でしょう。
有期雇用ではないのでまず身分が安定しているし、経済的にも生活設計を立てやすい。
また、福利厚生もしっかりしていて、厚生年金、企業年金なども含めて扶養所やスクールの利用補助や家賃の補助など、やはり正社員の待遇は「手厚い」と、派遣社員からしたら映ります。
派遣社員自体は期間も決まっているし、身分も不安定な事が多いので。
そして正社員には、雇用に継続性があるので、その分色々な部署や職種を経験し、自然にキャリア形成をしていく事ができます。そこも、正社員のメリットではないでしょうか。
派遣社員には転勤がない
それでは逆に、どんな部分が派遣社員から見たら正社員である事のデメリットと映るか?といえば、まず一番は引越しを伴う転勤の可能性も充分にあるような、人事異動がある点です。
そして基本的にはですが、人事異動は拒否できません。
たとえば今は横浜で就業しているけれど、いきなり来月から北海道に赴任してくれないか、といった事が現実に起こり得るわけです。
単身の場合はまだ身軽かもしれませんが、それでも、いきなり見知らぬ土地に赴任し、いちから人間関係を築いていかなくてはならないわけで、そう言った、エリアの大幅な移動を伴う「転勤」が、家族の都合などで不可能だから、なので充分な能力があるにもかかわらずあえて正社員雇用ではなく派遣、と言う就業スタイルを取っている方も実際にいらっしゃいます。
イヤな部署への移動
そして次に、これは正社員のメリットであるキャリア形成ができる、と言う部分と表裏一体なわけですが、必ずしも好きな職種や希望する部署に配属されるわけではないので、職種をえらぶ選択肢がない、と言う部分も、派遣社員から見たら正社員のデメリットではないでしょうか。
派遣社員であれば、好きな職種や得意な分野に特化して探したり、登録する事も可能です。
就業するうえで門戸の広い、派遣と言うスタイルでその目指す分野の業務経験をまずは積み、将来的にスキルを身に付けてから正社員雇用を目指してらっしゃる派遣社員の方もいるでしょう。
特にWebデザインやコーディングなどのIT業界など、まずは経験が求められ、人材も比較的流動的で、様々な雇用体系が混在している業界では、そう言った事例が多いです。